学生時代は、有機化学を学んでいました。その中で簡単な実験などを実習し、化学の基礎的なことを学びました。就職活動の当初から医薬品の製造分野で、人々の健康に直接貢献できる医薬品の製造に携わりたいという強い思いがありました。医薬品は生活の質を高める上で不可欠であり、その製造に携わることは非常にやりがいのある仕事だと考えています。
学校の先輩方が多数在籍しており、実際に活躍されている姿を見ることで、藤本化学は社員の成長を重視し、長期的なキャリア形成を支援していることが分かりました。また、チームワークの良さや、若手にも積極的に挑戦の機会を与えてくれる風土について聞き、入社後の成長を強く期待できると感じました。
入社1年目、泉北工場 製造Ⅱグループに配属され、医薬品中間体の製造に従事しました。原料の仕込みから反応、後処理、晶析、ろ過、結晶乾燥、製缶までの一連工程を担当し、各工程における条件管理(温度・撹拌・pH・溶媒切替・乾燥条件)と記録の正確性を徹底することに努力しました。
とにかく一日でも早く一人前になれるように頑張りました。また難しく感じたことは、一つの製品を作るのに製造手順以外にも安全や環境に配慮するだけでなく、使用するすべての設備について、点検手順等を把握しなければいけないことでした。
安全・化学的知見に関する不明点は先輩に積極的に質問し、理解を深めました。学んだ内容は記録・復習を徹底し、工程ごとのリスクと根拠を言語化しました。結果として、自身の作業精度と判断力が向上し、後輩へのOJTでも安全要点と化学的背景を交えて指導できるようになりました。
入社2年目から15年目までは泉北工場で製造に携わり、16年目に金楽工場の開発品グループ、17年目には研究所にて工程責任者として開発品の製造に従事しました。その後、20年目に泉北工場へ戻り、研究所で培ったスキルを活用して、23年目に製造管理責任者に就任しました。
入社2年目から20年目までは国内向け製品の製造を担当していましたが、20年目以降はグローバル対応製品の製造に従事しました。グローバル対応では、国内にないリスク評価の考え方や安全対策の基準の違いなどに直面し、従来以上にハードルが高く、手順の見直しや再リスク評価の実施に苦労しました。
ただ、これらの経験を通じて、グローバルな考え方を身につけることができました。困難に直面した際は、グローバル対応に知見のある上司に相談し、リスク評価や安全に関する考え方をレポートにまとめて確認いただくことで、理解を深めていきました。
製造業務に加えて研究所での経験を積んだ結果、開発品から商用化に至るまでの一連のプロセスに対する理解を深めることができました。併せて、グローバル対応の考え方についても視野を大きく拡張できました。
現在の仕事は製造Ⅳグループの製造管理責任者として、第4工場で製造している全製品の製造管理を担当しています。併せて、第4工場の設備管理も担っています。管理職になってからは、営業など他部署との交渉や顧客との協議を担い、責任ある立場に就けたことに大きなやりがいを感じています。
藤本化学の良いところは、疑問点は何でも相談できる環境であり、他部署や工場間でも日頃からコミュニケーションを取っているため、相互に相談しやすい環境が整っていることです。
基本的なことですが、物事に取り組む上では報連相を大切にしています。製造現場では、報連相が徹底されていないと進むべき方向を誤り、災害や製品の不適合につながりかねないからです。
倉敷工場の立ち上げに関われることが今後の挑戦です。これまでの経験を存分に発揮できるチャンスであり、新工場が無事に稼働できることを楽しみにしています。
藤本化学は福利厚生が充実しており働きやすい環境であるとともに、常に新しい受託テーマ(新薬)に取り組めるため、とてもやりがいのある会社だと感じています。
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